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屋根裏のアンテナ工事の施工事例・費用・メリット・デメリット

アンテナのお悩み対策
2024.02.28 更新
屋根裏のアンテナ工事

「テレビアンテナを屋根裏に設置して、長持ちさせたい」
「屋根裏にアンテナを設置するノウハウを知りたい」
「家の屋根にアンテナがあると不格好だし、ご近所の景観から浮く」

屋根裏にアンテナを設置すると、外から見てもアンテナが目立たず、台風で倒れる心配もなく、良いことづくめです。
しかし屋根裏にアンテナを設置すると、屋根に電波が遮られるため、地域によっては施工を断られることがあります。

この記事では、屋根裏にアンテナを設置するときのポイントをお伝えします。

  • 屋根裏に設置できるアンテナの種類
  • メリット・デメリット
  • 屋根裏のアンテナ設置の費用相場
  • 設置の条件
  • 屋根裏のアンテナ工事の流れ

記事の中では、私たち業者スタッフの屋根裏工事の流れを図解つきで紹介するので、参考にしてみてくださいね。
それではまいります。

「今すぐ専門業者にアンテナの屋根裏設置を頼みたい」という方は、みんなのアンテナ工事屋さんにお問い合わせください。 屋根裏の電波状況を無料でお調べし、ピッタリのアンテナをお取り付けします。

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アンテナの屋根裏設置事例

まずは、当社(みんなのアンテナ工事屋さん)が担当させていただいた、屋根裏のアンテナ施工事をご覧ください。

  1. 八木式アンテナの屋根裏設置
  2. デザインアンテナの屋根裏設置

八木式アンテナの屋根裏設置

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屋根裏アンテナ工事の施工ブログ一覧はこちら(別窓で開く)

上の写真は、魚の骨の形をした「八木式アンテナ」を屋根裏に設置した事例です。
八木式アンテナは、地上デジタル放送を視聴するためのアンテナです。
電波の受信感度が強く、屋根裏設置に向いています。

狭い屋根裏でアンテナを垂直に立てるために、まずは大きな柱にサイドベースを固定して、そこにアンテナを立てることが多いです。
アンテナと一緒に、電波を増幅する装置「ブースター」と、複数のテレビに電波を供給する「分配器」という装置をつけることも多いです。

デザインアンテナの屋根裏設置

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上の写真は、屋根裏にデザインアンテナ(平面アンテナ)を設置した事例です。
四角い箱型をしていて、白や黒などのカラーバリエーションがあります。
デザインアンテナも、地上デジタル放送を見るためのアンテナです。

デザインアンテナは当社でもっとも人気がある地デジアンテナです。
見た目のシンプルさを好んで設置される方が多いですね。

ただしデザインアンテナは、八木式アンテナよりも電波の受信感度が低いため、電波の弱い地域では屋根裏設置が難しい場合があります。
アンテナ工事業者が実施している無料の電波測定を利用して、デザインアンテナが設置可能かどうか調べてもらってください。

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業者に依頼する場合の費用相場

アンテナの屋根裏設置を業者に依頼する場合、費用は20,000円〜66,000円が相場となっています。
自力設置の場合、部材費として4,000〜20,000円で設置される方が多いですね。

ただし、屋根裏の構造や既存設備の有無によってはこの金額に収まらない方もいますので注意してください。
自力で施工するには、電気工事と住宅建築の基礎知識が必要ということも押さえておきましょう。

費用に幅があるのはなぜ?

費用相場の金額に幅があるのは、屋根裏の構造・ブースターや分配器といった既存設備の有無・電波の強さの3点によって、準備する品物が変わるからですね。

お住まいの電波が足りない場合、電波増幅のためのブースターが必要になり、ブースター設置料金として15,000〜30,000円ほど上乗せされます(業者・自力設置問わず)。

また、作業用手袋や電動ドリル、脚立を新しく購入するか、手持ちのもので済ませるかといった判断も、トータル費用の増減に大きくかかわります。

屋根裏にアンテナを設置するメリット・デメリット

屋根裏に設置されたデザインアンテナ

屋根裏にアンテナを設置することのメリットとデメリットは次の通りです。

屋根裏設置のメリット・デメリット
メリット
  • 雨や風、紫外線の影響を受けにくい
  • 本体の向きが変わったり倒れる心配が少ない
  • 家の外観を壊さない
  • ビスや端子まわりの劣化が遅くなる
  • ローカル局などの電波が入りやすい場合がある
デメリット
  • 屋外設置よりも電波状況が悪くなることがある
  • 豪雪地帯には向かない(屋根に雪が積もると電波が届かなくなるため)
  • 太陽光パネルがある家では設置が難しい
  • 金属屋根(トタン・ガルバリウム)では設置が難しい

いっぽう、屋根裏以外の設置場所は次の4箇所です。
それぞれの特徴もあわせてお伝えします。

  • 屋根上
    壁や隣家に電波を遮られることがないので、一軒家の中でもっとも電波を取りやすい。ただし雨や風、雪の影響を受けやすく、強風に呷られてアンテナの向きが変わることがある。海に近い場所では、アンテナが錆びることがある。
     
  • 外壁の高い位置
    屋根の上の次に、電波を取りやすい。デザインアンテナを軒下に設置すると、雨風による影響を防げるため、劣化を遅く。位置が低い分、屋根上よりも電波量が劣るが、中殿階以上の地域なら問題なくテレビを視聴できる。
     
  • ベランダ
    屋根上や外壁と違い、工事のときにはしごの必要がないため、手軽かつ安全に設置できる。 細い柵状のベランダでは、アンテナを柵に挟み込むだけで固定できるため、壁に穴を空ける必要がない。BSCSアンテナを設置する家が多い。ベランダの床にスタンドを置き、アンテナを直置きすることもある。
     
  • 室内(※屋根裏以外)
    室内のアンテナ設置は、隣家や壁に電波を遮られるため、よほど電波の強い地域(強電界)でなければオススメしない。ただし条件を満たせば、工事が要らない「室内アンテナ」をつないでテレビを視聴する人もいる。

「強電界」「弱電界」という考え方

私たちの住む地域には、電波の強い地域と、弱い地域があります。
この違いを、専門用語で「電界」といいます。

電界は大きく3種類にわけられます。
「強電界」「中電界」「弱電界」です。

強電界とは

たとえば、スカイツリーや電波塔のすぐ近く、80dB以上の電波強度が確保された地域のことを「強電界」といいます。

このような「強電界」に住んでいると、わざわざアンテナを設置しなくても、家の中のテレビで地デジ番組を視聴できるという方もいるぐらいです。

めやすとしては、家の中のどこでもワンセグを視聴できたら、あなたの家は強電界です。

弱電界とは

いっぽう電界強度60〜70dBの「弱電界」では、そもそもアンテナ設置が不向きというケースがあります。

アンテナを設置するのではなく、その土地のケーブルテレビ会社と契約したり、インターネットと一緒に光回線のテレビサービスを契約したほうが、安定してテレビを視聴できるかもしれません。


中電界とは、その中間の70〜80dB相当の地域のことです。
住んでいる地域の電波強度が気になる方は、当社が実施している無料の電波調査・お見積もりをご利用ください。

無料の現地調査・お見積もりは
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あなたの家の屋根裏にアンテナを設置できるかどうか、条件を見てみましょう。

屋根裏にアンテナを設置できるケース・できないケース

屋根裏にアンテナを設置するには、次の4つの条件があります。

  1. 屋根裏に続く点検口がある
  2. 屋根裏に人が入れるスペースがある
  3. 木造住宅で、屋根が瓦もしくはスレート
  4. 屋根裏に分配器などの既存設備がある

(1)屋根裏に続く点検口がある

天井の点検口が開いたところ

そもそもあなたの住まいには、屋根裏に続く点検口があるでしょうか。
心当たりがない場合、次のような場所を探してみてください。

  • 2階の天井
  • お風呂場の天井(浴室が2階にある場合)
  • クローゼットの天井

業者に依頼する場合も、点検口の有無について電話口で聞かれる可能性がありますので、事前にチェックしておきましょう。
点検口がない場合、屋根裏ではない場所にアンテナを設置することを提案されるかもしれません。

(2)屋根裏に人が入れるスペースがある

屋根裏に1平方メートルのスペースがあるか

屋根裏に入り、アンテナの設置工事を行うには、最低でも1平方メートル以上のスペースが必要です。
これは自力設置に限らず、業者に依頼する場合も同様になります。

あまりにも作業スペースが狭いと、断られる可能性も。

みんなのアンテナ工事屋さんでは、屋根裏のスペースが狭くても、点検口に脚立をかけての作業や、外壁にはしごをかけての作業を可能な限り実施しております。

お客さまのご希望と、お家の構造を加味して、複数のご提案をさせていただければと思いますので、ご相談ベースから、お気軽にお声がけください。
📞: 0120-769-164

(3)木造住宅で、屋根が瓦もしくはスレート

瓦屋根の木造一軒家

「電波を通しやすい住宅構造」というのがあります。

木造・鉄筋住宅でいうと、木造のほうがアンテナの屋根裏設置に向いています。
屋根の材質でいうと、瓦・カラースレート(コロニアル)などが屋根裏設置向きです。

これとは逆に、次のような家だと、アンテナの屋根裏設置を断られる可能性が高いです。

  • 鉄筋住宅
  • RC住宅
  • 屋根が金属屋根(トタン・ガルバリウム)

これらの材質は、電波をシールドしてしまうことが多いですね。

ただしこれらは可能性の話で、たとえ屋根が金属製だったとしても、壁や窓を通して電波をとれることもあります。
気になる方は、1度電波を測定し、安定して電波を受信できるかどうか試してみましょう。

(4)屋根裏に分配器などの既存設備がある

分配器

最後は、屋根裏に電気工事の既存設備があるかどうかのお話です。

上の写真は「分配器」という装置です。
分配器は、アンテナが受信した電波を複数の配線に振り分けるために使います。

分配器があれば、アンテナから伸ばすケーブルをそこにつなげば、各部屋のテレビに電波が届きます。

もしも屋根裏に分配器が設置されていないときは、分配器のあるところまで同軸ケーブルを通す必要があります。
もし可能であれば、屋内の壁の隙間を利用して通線し、表から見えない配線にしましょう。

分配器がなく、屋内配線が不可能な場合

ただし構造の問題で、そのような屋内通線が不可能な場合があります。
そのようなときは軒に直径1cmほどの配線用の穴を空け、ケーブルを屋外に取り出してください。

分配器がないときの対処法

たとえば、屋根の上に八木式アンテナを設置している家がありますよね。
そのような家も、屋根上から伸びたケーブルを、入線口につないでいることが多いです。

つまり、屋根裏からケーブルを屋外に取り出してテレビ用の入線口につなぐと、家の中のどこかにある分配器に接続され、各部屋に電波が届くことになります(分配器の場所は要確認してくださいね)。

ブースターの有無
UHFブースター

分配器と並んで、「ブースター」の有無も重要なポイントとなります。

ブースターとは、アンテナが受信した電波を増やしたり調整したりする装置のこと。
新築物件には、標準工事としてブースターが設置されていることが多いですね。

屋根裏は屋外よりも電波を受信しにくいため、ブースターがあったほうが安心です。
家の中のどこにもブースターがない場合、導入を検討してみてもよいかもしれません。

電源の有無

屋根裏に既設のブースターがない場合、電源供給ができません。
たいていの一戸建て新築住宅では、分配器の近くにブースター用の電源は設置されているものです。

もし設置されていない場合、電気工事士が電気工事を行うか、電源を近くの部屋から供給する方法があります。

業者に屋根裏設置を断られるケース

腕組みをする作業員

業者に屋根裏設置を依頼しても、下記のような理由から、施工を断られる場合があります。

  • 屋根が金属屋根(トタン・ガルバリウム)
  • 屋根裏に作業スペースがない
  • 屋根裏に続く点検口がない
  • 屋根裏に分配器・ブースターなどの既存設備がない

このような理由で他社に断られたり、「設置できるかわからない」と言われた方へ。
1度、当社の無料調査を利用してみませんか?

みんなのアンテナ工事屋さんでは、他社で施工を断られたり、そもそも屋根裏にアンテナを設置できるのか不安を感じているお客さまに向けて、無料の現地調査を実施しています。

みんなのアンテナ工事屋さんの現地調査・無料見積もり

笑顔の業者スタッフと話をするお客さん

たとえ屋根裏に狭い作業スペースしか確保できなかったり、ブースターなどの既存設備がない場合でも、「アンテナマストを撤去して、コンパクトに設営する」「アンテナとブースターをセットで設置する」といった方法で、可能な限りお客さまのご希望に沿った施工を提案させていただきます。
(もちろん、やむをえず屋根裏以外の設置をご提案することもありますが…まずはお客さまのご希望を伺ってから、ご提案いたします)

そのほか、屋根裏にアンテナを設置した場合と、屋根の上や外壁にアンテナを設置した場合の料金比較。
屋外と屋内、それぞれの電波強度の比較…といった情報を、現地調査の際に、口頭でお伝えしています。

少しでもご興味を持っていただけたら、下の問い合わせ番号から、なんでもお気軽にご相談くださいね。

屋根裏にアンテナを設置したい方は
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ここからは、屋根裏のアンテナ設置のDIYについてお伝えします。

アンテナ工事のために、どんな品物を準備するべきか。
これは、実際に屋根裏に入って既存設備を見て確認するのが手っ取り早いので、後のトピックで一緒に確認していきましょう。

本格的な設置の流れを見る前に、1点お伝えしたいのことがあります。
屋根裏に設置できるアンテナは、通常「地デジアンテナのみ」と言う点です。

どんなアンテナを屋根裏に設置できるの?

屋根裏に設置出来るアンテナ

屋根裏に設置できるアンテナは、「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」の2種類です。
どちらも地上デジタル放送を視聴するためのアンテナで、次の3点が異なります

  • 形状
  • 電波の受信感度
  • 本体費用

ちなみにデザインアンテナは八木式アンテナよりも、本体費がやや高額です。
2つのアンテナの違いを、よりくわしく見ていきましょう。

  1. 八木式アンテナを設置する場合
  2. デザインアンテナを設置する場合

1. 八木式アンテナを設置する場合

八木式アンテナはデザインアンテナよりも電波強度が強いので、幅広い地域で使用できます。
電波塔から離れた場所に住んでいる方にもおすすめです。

八木式アンテナには、電波を受信する「素子」がついています(魚の小骨のような部分です)。
素子の数によって、アンテナが受信できる電波の量が変わります。

14〜20素子相当のアンテナを施工することが多いですが、あなたが住んでいる地域によって、適切な素子数が変わります。
不安な方は、1度プロの業者の無料調査を受けてみてください。

屋外設置と屋根裏設置の違い

屋根の上(屋外)に八木式アンテナを設置する場合は、アンテナを垂直に立てるための「アンテナマスト」「屋根馬」、屋根の四隅に固定するための「ステーワイヤー」が必要ですが、屋根裏設置の場合、これらの製品は必要ありません。

代わりに、柱に固定するための「サイドベース」が必要になります。

2. デザインアンテナを設置する場合

デザインアンテナは、長方形の箱型をした地デジアンテナです。
箱の中にケーブル類の端子がしまわれているため、八木式アンテナよりも耐久性に優れています。

それだけでなく、八木式アンテナよりもコンパクトなので、狭い空間でも設置しやすいのが利点です。
デザインアンテナには、白、茶、黒とカラーバリエーションがあるので、お好きなものを選んでください。

デメリットとしては、八木式アンテナのように、電波を受信する「素子」が露出していないため、受信感度がやや低くなります。

もしあなたが電波が強い地域に住んでいる場合、デザインアンテナの屋根裏設置が可能です。

屋根裏の電波を測定するには、市販の「電波測定器」を使用しましょう。
手軽さ、安さを追求するならこちらの製品がおすすめです。

電波測定の正確さ、汎用性を追求するなら、プロの業者も愛用している、こちらの製品がおすすめです。

BSCSアンテナは屋根裏設置に不向き

衛星放送用のパラボラアンテナは、電波の感度がとれるかどうかが重要なので、屋根裏設置には不向きです。

4K8KアンテナやBSCSアンテナは、ベランダの柵に固定したり、軒下近くの外壁にビスを空けて設置する方が多いです。

設置できるアンテナを確認したところで、設置の流れを見てみましょう。

屋根裏にアンテナを設置する流れ

アンテナの屋根裏設置の手順

屋根裏にアンテナ設置は、次の6つの手順で行います。

  1. 点検口から屋根裏に入る
  2. 地デジの電波の受信感度を調べる
  3. アンテナの土台を柱に固定する
  4. アンテナを土台に取り付ける
  5. アンテナをブースターと分配器に接続する(※注1)
  6. テレビ映りを確認する

(※注1)分配器やブースターといった既存設備がない場合の施工は、このあとのトピックでお伝えします

屋根裏アンテナ設置の準備物

施工に必要な準備物はこちらです。
(⇣画像長押し/右クリックで保存できます)

アンテナを屋根裏設置するための準備物

八木式アンテナには通常、上の図の骨組み部分(魚の骨のような形)の下に「アンテナマスト」と呼ばれる支柱がついていることが多いです。
屋根裏が狭い場合は、アンテナマストがない状態でサイドベースに固定してください。

「電動ドリル」は、屋根裏に分配器やブースターといった設備がなく、やむを得ず壁に穴を空けるときに使用します。

それではいよいよ、屋根裏設置の流れをくわしく見ていきましょう。

1. 点検口から屋根裏に入る

点検口と脚立と作業員
点検口の種類

屋根裏への点検口は、2階の天井に設置されています。
(点検口はほかにも、壁面や、お風呂場の天井、クローゼットの天井に取り付けられていることもあります)

点検口を見つけたら、蓋の真下に脚立を設置し、マイナスドライバーでネジを外しましょう。
1枚目の蓋(断熱蓋)をゆっくりと下げてみてください。

中から2枚目の蓋が出てきますので、こちらは天井裏の床上まで、一気に押し上げます。

点検口の開け方

屋根裏の温度は夏場は暑く、冬場は寒いことが予想されます。
木造住宅の場合、木くずが散らばっているかもしれません。

適切な作業着を着用のうえ、屋根裏に上がりましょう。

2. 地デジの電波の受信感度を調べる

アンテナ似電波測定器を付けて動かす作業員

屋根裏に入ったら、アンテナ本体に電波測定器をつないで、周囲の地デジの電波を調べます。

電波測定器の見方

ネット上では、受信点でだいたい40dB前後、BER、MERの数字がよいことが最低条件と言われていますが、厳密にはCN比やブースター利得調整など、ほかの要素によって適切な数値が変わります。

これらの電気工事の用語がわからない方は、この時点ではまだ、電波のことをあまり気にしなくても大丈夫です。
アンテナとテレビをつないだあとで、テレビの画面を見て、アンテナレベルを確認できますので、安心してください。

測定器を使わずに、おおよその電波強度を確かめる方法をお伝えします。

スマホを使って電波強度を調べる方法

「そもそも、自分の住まいの電波強度が強いかどうかわからない」という方へ、てっとり早く電波強度を調べる方法があります。

それは、家の中のいたるところでワンセグ・フルセグを視聴するというものです。

家中で視聴できる場合、お住まい全体の電波が強いということになります。
屋根裏にアンテナ設置をしても大丈夫な可能性が高いです。

逆にまったく視聴できない場合は、八木式アンテナの中でも受信感度の強いものを屋外に設置するか、ケーブルテレビや光回線のテレビサービスに切り替えることをおすすめします。
不安な方や、よくわからない方は、1度プロのアンテナ工事業者に相談してみましょう。

屋根裏で電波が取れるとわかったら、アンテナ本体を測定器につなげて、設置場所を決めていきます。

地デジアンテナと電波測定器をつなぐようす

最終的には、アンテナの向きを最寄りの電波塔に向けて設置することになります。

下記の方法で方角を調べ、アンテナ本体を動かしてみましょう。

▼ネットで調べる場合
放送エリアのめやす|A-PAB

▼アプリで調べる場合(Android)
地デジアンテナ調整|GooglePlay

建物の中は電波の反射が起こりやすいものです。
アンテナを数cm移動しただけで、測定結果が変わってしまうことがあります。

測定結果と電波塔の方角から逆算して、アンテナ設置にもっとも適した位置を見つけてください。

電波がきちんと取れるか不安な方は、次の「3. アンテナの土台を柱に固定する」「4. アンテナ本体を土台に取り付ける」を飛ばして、先にアンテナと分配器をケーブルでつないでみてください。

テレビ側から電波量を確認しながら位置を決めて、最後に柱の穴空けをすることをおすすめします。

3. アンテナの土台を柱に固定する

アンテナの土台を柱に固定する作業員

電波のとれる位置がわかったら、アンテナの土台を柱に固定しましょう。

ここでいう土台は、八木式アンテナなら「サイドベース」を、デザインアンテナなら付属の「固定金具」もしくは「取付金具」と書かれたパーツのことです。

付属のビスを使って、柱や胴縁、壁の木部に土台を取り付けてください。
住まいの構造にもよりますが、土台は壁面よりも柱に取り付けたほうが安定することが多いです。

柱にビスを打ち込むときの注意点

アンテナの屋根裏設置を業者に依頼すると、ビスを柱に打ち込まれることが多いです。

「家の軸となる柱にビスを打ち込むと、住宅の構造上問題があるのでは?」
このように考える人もいらっしゃるかと思います。

サイドベースを固定する程度のビス穴は問題ないです。
安心してください。

直径3〜5cmの大きな穴を貫通させると強度が下がってしまいますが、ビスや釘のような直径5mm程度の穴程度なら大丈夫です。

サッシの窓枠からあまりに近い位置にビスを打ち込むと、そこから漏水したり劣化が広がる可能性がありますので、15cm以上離したほうが無難です。

不安な方は、事前にハウスメーカーにビスを打っても大丈夫か問い合わせてみてください。

サイドベースを柱に取り付けるようす

ビスが通らない鉄骨の柱には、「ステンレスバンド」を使用しましょう。

4. アンテナを土台に取り付ける

アンテナを土台に取り付ける作業員
アンテナをサイドベースに取り付けるようす

先ほど固定した土台に、ドライバーとネジを使ってアンテナ本体を取り付けていきます。

ここでは、あまりきつく締めすぎず、ややゆるめに固定しましょう。
あとでテレビ映りを確認しながら、向きを調整するからです。

アンテナの組み立てはどのタイミングで行う?

八木式アンテナを設置する場合、事前に組み立てておく必要があります。

屋根裏に十分なスペースがあれば、現場で組み立ててOKですが、スペースが狭い場合、階下で組み立てた本体を上に持ち込む形がよいでしょう。

アンテナの素子(魚の骨のような部分)をぶつけて傷つけないよう、注意して運び入れてください。

5. アンテナをブースターと分配器に接続する

ブースターと分配器

ここからは、アンテナとブースター、分配器などの既存設備をつなぐ作業に入ります。
次の2つのトピックを、順番に見ていきましょう。

  1. ブースターの接続方法
  2. 分配器の接続方法
(1)ブースターの接続方法

ブースターは、アンテナのすぐ下に固定する形が一般的です。
箱から取り出すと、増幅部と電源部の2つに分かれていますので、アンテナのすぐそばに増幅部、テレビの近くに電源部を設置することが多いです。

▼くわしくはDXアンテナのFAQページを参考にしてみてください。
ブースター増幅部と電源部の違いは?|DX ANTENNA

アンテナから伸びたケーブルを、ブースター増幅部の入力端子に接続します。
電源部の設置には、コンセント(電源供給)が必要なので注意しましょう。

※電波の強い地域では、ブースターがなくても正常にテレビが映ることもあります。

(2)分配器の接続方法
分配器

屋根裏には「分配器」と呼ばれる装置があり、ここから伸びるケーブルが、壁内配線で各部屋につながっています。

分配器には、「入力(IN)」「出力(OUT)」と書かれた端子があり、このうち「入力(IN)」のほうにアンテナ側のケーブルをつなぎます。
端子の数が足りない場合は、新しい分配器を購入して設置してもOKです。

分配器には、2分配、4分配、6分配などの種類がありますので、テレビの台数に応じて、適切な製品を購入しましょう。

ちなみに、住宅建築の基礎工事では、分配器の出力端子すべてを使わず、1本分を予備として残しておくことが多いです。

屋根裏に分配器がない場合は、外壁の入線口に直接つなぐことで対処しましょう(⇣この記事の下で、手順を紹介します)。

6. テレビ映りを確認する

テレビ映りを確認する作業員

アンテナケーブルをつないだら、階下に戻り、テレビで地上デジタル放送の番組が映るかどうか確認していきます。

テレビの「設定」画面から、地デジ放送の「アンテナレベル」の数値を見てみましょう。
テレビメーカー別アンテナレベルの調べ方は、こちらの記事をご覧ください

地デジアンテナの電波調整はかんたんで、最寄りの電波塔の方角に向けて設置すれば、だいたいは映るはずです。

地デジ番組が映らない・映りが悪い

テレビが映らないときは、地デジアンテナの向きを数mmずつずらし、角度調整をしながらテレビ映りを確認しましょう。

このため、作業人数は2人いることが望ましいです。
屋根裏に1人、テレビ側に1人いて、連絡を取り合って作業できるとよいですね。

テレビ映りを確認するスタッフとお客さま

アンテナレベルが既定値に達し、民放、ローカル局など、各番組が問題なく映ったらOKです。
アンテナ本体を土台にしっかりと固定し、ネジを締めましょう。

これで作業完了です。
お疲れさまでした。

まとめ

この記事では、アンテナの屋根裏設置の施工事例、費用、注意点について紹介しました。
最後に、特に重要な3つのポイントを振り返ってみましょう。

  1. アンテナの屋根裏設置の費用相場は20,000〜70,000円(※業者に頼む場合)
  2. アンテナを屋根裏に設置する条件は、点検口の有無と1㎡四方のスペースがあるかどうか
  3. アンテナを屋根裏設置すると、経年劣化を抑えられる

さて、アンテナを屋根裏に設置するかどうか、決断できましたか?

当社の無料見積もりでは、無断でお家に傷をつけたり、契約後に追加料金を請求する、といったことは一切ございません。
施工内容とお見積りを事前に確認し、無事ご契約となった段階で、はじめて施工に移ります。

あなたが納得感をもってアンテナ工事を終えられることが、当社の望みです。

なにかご不明点がありましたら、みんなのアンテナ工事屋さんの問い合わせ窓口から、お気軽にお寄せください。

▼お電話でのお問い合わせ▼

0120-769-164
(365日7:00〜22:00受付)

当社の別の記事では、屋根上や外壁にアンテナを設置する方法についても解説していますので、こちらもあわせて読んでみてください。
【写真つき】業者が教えるアンテナ設置の流れ(別窓で開きます)

それでは、あなたが無事にアンテナ工事を終え、楽しくテレビを視聴できるよう、祈っています。

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