テレビのアンテナレベルを上げるには?プロが教える対処法 (千葉県 K.A)

先日の台風以降、時間帯によってBSの映りが悪いことが多くなりました。
テレビ画面には、「アンテナレベルが低い」と表示されています。
数字にはブレがあり、「レベル36」ぐらいの時もあれば、「レベル17」ぐらいの時もあります。
とにかく、一刻も早くテレビ映りを改善したいです。
テレビのアンテナレベルとは何ですか?
そして、どうすればアンテナレベルを上げられますか?
(千葉県 K.A)
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テレビのアンテナレベルとは「電波の強さ」のこと!アンテナレベルが下がったら、受信環境を改善しましょう!
こんにちは!
みんなのアンテナ工事屋さんの中沢です。
集中してテレビを見ている時に 突然映りが悪くなったり、アンテナレベルの表示が出ると、びっくりしますよね。
テレビのアンテナレベルとは、地上デジタル放送を見るために受信する電波の強さのことです。
そのまま「受信強度」とも呼ばれ、テレビのメーカーごとに一定レベルの電波を受信しなければ、放送が視聴できない仕組みになっています。
受信環境が悪くなる原因は、大きく分けて2つ。
- アンテナからテレビへ、電波がうまく伝わっていない
- アンテナやケーブルなど、機器に不具合がある
主にこの2点を調べて、問題を改善すればOKです。
ただしこのアンテナレベル、ただ上げればいいのかというとそうではありません。
アンテナレベルを上げすぎて、逆に映りが悪くなってしまうケースもあるんです。
また、メーカーやテレビの機種によってアンテナレベルの基準が違います。
現在使っているテレビの基準に合わせる必要があるので、注意が必要です。
この記事では、アンテナレベルを適切な状態に保つために、次の4つの項目について紹介します。
- アンテナレベルの意味
- メーカー別アンテナレベルの基準
- アンテナレベルが下がる原因と対処法
- アンテナレベルの上げ方
とくに「アンテナレベルの上げ方」では、私たちアンテナ工事スタッフが現地調査で必ず行う「プロ目線での受信環境チェック方法」も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
それではまいりましょう!
そもそもテレビの「アンテナレベル」って何なの?
アンテナレベルとは、「電波の強度」のこと。
受信強度、受信レベルと書かれていることもあります。
「テレビを見ている最中に、アンテナレベルが突然低くなって困った…」
という人、実はとても多いんですよね。
このアンテナレベルですが、お手持ちのリモコンの「設定」ボタンを押すことで確認できます。
アンテナレベルの段階は、大きく分けて3つ。
- まったくない状態
- 不足している状態
- 十分にある状態
「十分にある」状態が理想ですが、仮にこの表示が出ていても映りが悪い場合があります。
この記事を見ている方は、おそらくアンテナレベルが「不足している」「まったくない(0)」と表示されたのではないでしょうか。
アンテナレベルの基準はメーカーごとに違います。
以下の表は、主要メーカー6つのアンテナレベル基準をまとめたものです。
現在テレビに表示されているアンテナレベルと照らし合わせてみてください!
メーカー別アンテナレベルの基準
まったくない | 不足している | 十分にある | |
Panasonic | 0 | 44未満 | 44以上(50で安定) |
SONY | 赤 | 黃 | 緑 |
SHARP | 0 | 60未満 | 60以上 |
東芝 | 0 | 30未満 | 30以上(推奨は30〜65) |
三菱 | 0 | 22未満 | 22以上 |
日立 | 0 | 18未満 | 18以上(推奨は18〜37) |
テレビメーカーは各社独自の数値設定をしているので、異なるメーカーの受信レベルを見て、合わせるのはNGです。
厳密な数字はテレビの製造年や機種によって異なりますので、詳しくは使っているテレビの取扱説明書を見て確認してみてください。
さて、ここからはアンテナレベルが下がる原因について見ていきましょう。
テレビのアンテナレベルが下がる原因と自力でできる対処法
「アンテナレベルが下がった……。昨日まで普通だったのに、なぜ?」
アンテナレベルが下がる原因は、主に6つあります。
- 電波の経路が途切れている
- アンテナからテレビまでの経路が長い
- アンテナの周りに障害物がある
- 住んでいる地域の電波が弱い
- 機器の劣化、故障
- アンテナの向きがずれている
1つずつ順番に紹介します。
まずは1つ目、「電波の経路が途切れている」場合。
電波の経路が途切れている
アンテナが受信した電波は、以下のような経路でテレビに届きます。
- テレビアンテナ
- 部屋の壁に付いているアンテナ端子
- アンテナケーブル
- (分配器、分波器、ブースター、アッテネーター、地デジチューナー)
- BDレコーダー
- テレビ
※()内はある人のみ
アンテナレベルが下がってしまったときは、この経路のどこかで問題が発生し、電波が届いていないことが多いです。
とりあえずアンテナの端子やケーブルが緩んでいないか を確認してみましょう。
また、端子やケーブルが対応品でない場合も電波が届きません。
使っているケーブルや端子が地デジ、BS/CSそれぞれの対応品かどうか も、あわせて確認するようにしてください。
続いて、テレビからアンテナまでの距離が長い場合。
テレビからアンテナまでの距離が長い
「テレビを別の部屋に移して、アンテナとの距離が遠くなった…」
「テレビの延長ケーブルを付けたけど、映りが悪い…」
このように、テレビとアンテナの間に物理的に距離があると、電波が届きにくくなることがあります。
このような時は、本体の位置を調整するか、電波強度を上げるブースターなどを設置して対処 する 必要があります。
続いて、アンテナ周りに障害物がある場合。
アンテナの周りに障害物がある
近所に高い木があったり、高層ビルが建設されたりしていませんか?
アンテナの近くに障害物があると、電波がうまく届かいことがあります。
改善方法は、庭の木の枝の剪定や、敷地内の障害物の撤去など。
……なのですが、自力でできる改善方法は数が限られていますよね。
そこで、このような時には近隣の人にテレビ映りについて相談してみてください。
近隣の家でも同じように映りが悪くなっている場合、地域の問題となります。
速やかに自治体や地域の受信環境クリーン協議会に相談してみましょう。
共同アンテナの設置や、ケーブルテレビ加入の案内をしてしてくれるかもしれません。
続いて、もともと電波の弱い地域に住んでいる場合。
住んでいる地域の電波が弱い
自然が豊かな場所や、テレビの電波塔から離れている場所には、電波が届きにくいことがあります。
このような地域を「弱電界」といい、電波の強い地域「強電界」と区別されています。
専用の機材を用いずに電波の強度を調べる簡単な指標として、
「屋内のどこでも携帯でテレビ(ワンセグ)を視聴できるか」
を確認する方法があります。
家の中を歩いて、ぜひ試してみてください。
以下の3つのうち、どれに当てはまるでしょうか?
- 強電界→家の中のどこでもワンセグを視聴できる
- 中電界→限られた場所でしかワンセグを視聴できない
- 弱電界→ほとんどの場所で視聴できない
たとえば、
「2階では問題なく視聴できるけど、1階だとできない…」
という場合は「中電界」に該当します。
電波強度を強めるブースターの導入を検討してください。
ほとんどの場所で視聴できない 「弱電界」 の場合は、地域のケーブルテレビへの加入を検討してみてください。
続いて、機器が劣化したり故障している場合。
機器の劣化、故障
アンテナや端子、ケーブルが壊れていると、電波の通りが悪くなります。
とくに多いのは、アンテナが壊れている場合です。
アンテナの寿命は「10〜15年」と言われています。
屋外に設置するアンテナの場合、雨風にさらされるため、どうしても劣化は避けられません。
長く使ったアンテナは、そろそろ交換を検討した方がいいかもしれませんね。
最後に、アンテナの向きがずれている場合。
アンテナの向きがずれている
雨風や台風などでアンテナの向きがずれてしまうと、電波が届かなくなる場合があります。
このような時は、正しい向きに調整し直す必要があります。
ただし、アンテナの角度調整は非常に難しいと頭に入れておいてください。
地デジアンテナの場合は、1番近い電波塔の方向に。
BS/CSアンテナの場合は、衛星の方向に角度を合わせてください。
テレビアンテナは、たった数mm角度が違うだけで映りが悪くなってしまいます。
もし自力で動かす場合はくれぐれも慎重に行うようにしてください。
アンテナの向きの調整方法はこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
以上、アンテナレベルが下がる原因でした。
それでは、いよいよアンテナレベルを上げる方法をお伝えします!
テレビのアンテナレベルを上げるために…まずはテレビ本体を確認しよう
前のトピックで、アンテナからテレビまでの電波の通り道についてお伝えしましたよね。
ここではその通り道とは逆に、「テレビ本体」から「アンテナ」に向かって確認するようにしてください。
- テレビ本体の電源を入れ直す
- B-CASカードを確認する
- BDレコーダーの電源を入れ直す
- テレビ背面の端子を確認する
- アンテナケーブルを接続し直す
- 機器の劣化や故障を確認する
この1〜6段階の確認方法なら、電波の知識のない方でもカンタンにできるのでオススメです。
1つずつ見ていきましょう。
(1)テレビ本体の電源を入れ直す
テレビ本体の電源を切り、コンセントを抜いて電源を入れ直しましょう。
(2)B-CASカードを確認する
テレビ本体にB-CASカードが入っている場合は、一旦取り出して、拭いてから入れ直してみましょう。
(3)BDレコーダーの電源を入れ直す
ブルーレイ・DVDレコーダーの電源を切り、一旦コンセントを抜いて接続し直しましょう。
(4)テレビ背面の端子を確認す
地デジ、BS/CS端子を間違えて接続していないか確認し、接続し直しましょう。
(5)アンテナケーブルを接続し直す
テレビからコンセントまでに接続端子やケーブルが抜けていないか、緩んでいないか確認しましょう。もう1度しっかりと接続してみてください。
(6)機器の劣化や故障を確認する
テレビ本体やレコーダー、チューナー、ケーブルといった各機器の劣化や破損を確認し、必要があれば交換してください。
自力でできるアンテナレベルを上げる方法は以上です。
テレビからアンテナまでの経路の途中にブルーレイレコーダーを介していたり、複数のテレビをケーブルで接続している場合は、必ずすべての機器を確認するようにしてくださいね。
これらを試してもアンテナレベルが改善しない場合は、少し問題が深刻になります。
ここからは、アンテナ本体を見ていきましょう。
専門スタッフ直伝!プロが行うアンテナ調査と修理方法
さて、ここで紹介するのは、私たちアンテナ専門スタッフが現地調査で実際に行う調査方法と修理の内容になります。
そのため、少し専門的な内容となっていますが、試せるものがあるかどうか見てみてください。
- アンテナ本体が倒れていないか確認する
- アンテナ本体やケーブル、端子に破損がないか確認する
- 測定器を接続し、電波強度や電波の受信方向を確認する
- 必要があれば、アンテナや付属品を新しいものに交換する
- ワイヤーを張り直し、アンテナの角度を調整する
いかがでしょうか。
ご覧の通り、アンテナ側の調整にはかなりの専門的な技術が必要になります。
もし自力でやる場合は、調査〜部品の調達〜作業完了まで、1週間程度かかると思った方がいいでしょう。
屋外のアンテナは高所に設置されていることが多いので、屋根から落ちてケガをすることのないように注意してください。
「すぐにアンテナレベルの不具合を解消したい!」
という場合は、ぜひ業者に相談してみてください。
私たちみんなのアンテナ工事屋さんでは、アンテナ工事歴8年のベテランスタッフが対応。
お問い合わせから最短30分で駆けつけ、あなたの家に合ったアンテナをすみやかに設置します。
ぜひお気軽にご相談ください!
続いて、アンテナレベルの調整を楽にする おすすめアイテム についてお伝えします。
テレビのアンテナレベル調整を楽にするために…「測定器」を使うのもアリ
先ほどの「アンテナレベルの上げ方」で紹介した「測定器」について、少しお伝えしようと思います。
測定器とは、「電波強度計」「レベルチェッカー」などと呼ばれるものです。
これを使えば、テレビ画面に表示されるアンテナレベルよりもさらに精度の高い電波状況を調べられるので便利です。
値段は機能によってピンキリで、1,000円台から数万円するものまでさまざま。
ものによっては、最新の4K8K放送に対応していたり、チャンネルごとに電波状況を調査できるものもあります。
電波の受信方向を探知し、アンテナの角度調整を格段に楽にしてくれる測定器は、私たちアンテナ工事スタッフにとっての必需品。
しかし、実は一般の人でもネットショップなどで簡単に購入できます。
台風の多い地域や、アンテナの向き調整を頻繁に行う方は、この機会に1つ買っておいてもいいかもしれません。
ただし、せっかく便利グッズを購入しても、根本的な問題が解決しなければ出費がムダになってしまいます。
「この1回のためにわざわざグッズを買うのはもったいないな…」
という方は、ぜひ私たち専門スタッフに相談してくださいね。
お問い合わせは下記の番号から、7時〜22時まで 365日対応中です。
☎:0120-769-164
この記事のまとめ…ポイントは3つです!
この記事では、アンテナレベルの上げ方についてお伝えしました。
記事のポイントは、以下の3つです。
- アンテナレベルは、テレビのメーカーによって異なる
- 自力でアンテナレベルを上げるには、テレビ側から経路の確認を
- アンテナの向きを調整するには、測定器を使うか業者に相談しよう
「色々試してみたけど、アンテナレベルが上がらない…。」
「アンテナレベルは十分あるのに、テレビが映らない…。」
このような時は、プロ目線での現地調査が必要かもしれません。
過去に「雨の日には電波の調子が悪い」というご相談を受け、電波を増幅させるブースターを設置したところ、症状が改善したというケースがありました。
その逆に「アンテナレベルは良好にもかかわらず、映りが悪い」というお客さまに、アッテネーターという電波を抑える機器を設置したこともあります。
このように、電波の不具合の原因はさまざまです。
困った時は、ぜひ私たちみんなのアンテナ工事屋さんにご相談ください。
アンテナレベルが悪いというご相談では、よく「自力でやろうとしたんだけど…」というお客さまがいらっしゃいます。所要時間を伺ってみると、八木式アンテナの取り寄せから設置まで、だいたい1週間程度かけていらっしゃる印象です。
その点、私たちスタッフの場合、電話でのお問い合わせから現地調査まで、最短で30分。
屋根の上に八木式アンテナを設置する作業でだいたい1〜2時間。
状況にもよりますが、半日かからず終了するケースがほとんどです。
私たちみんなのアンテナ工事屋さんは、電波障害の原因をピタリとつきとめ、速やかに問題を解消します。
お気軽にご相談くださいね。
私たちは、今回ご紹介した記事内容のように、突然テレビが映らなくなってしまったお客さまからのお問い合わせも多数いただいております。
工事後にご記入いただいたアンケートハガキでは、下のようなコメントを頂戴しました。
親切に対応していただき
助かりました。 (40代 女性 A・Mさま)
私たちが普段どのようにアンテナの修理を行っているかは、こちらの記事で詳しく紹介しています。
業者選びで迷っていらっしゃる方は、ぜひ読んでみてくださいね。
以上、ここまで読んでくださってありがとうございました。
あなたのテレビのアンテナレベルが回復することを願っています!
みんなのアンテナ工事屋さんの中沢でした。