700MHz電波障害ってなに?テレビの電波障害を調査する方法まとめ
「うちのテレビのエラーが本当に電波障害のせいなのか知りたい!」
「テレビにノイズが入る…。これって電波障害?それとも故障?」
「うちの電波障害を直してほしい!」
個人では対処が難しい、深刻な電波障害。
一般の方には、そもそも電波障害と単なる故障の違いを判断するのが難しいですよね。
電波障害が置きているかを一発で突き止めて、テレビ映りを元に戻したい…。
そんな方のために、電波障害の調査方法を紹介します!
申し遅れました!
みんなのアンテナ工事屋さんの田村です。
2011年にアナログ放送から地デジに移行して以来、テレビの電波状況は全国的に向上しました。
しかし住宅が密集していたり都市開発が進む地域では、「700MHz電波障害」といって携帯電話の電波がテレビの電波に干渉することがあるんです…。
ほかにも、高層ビルや樹木によって電波が遮られたり、電波が反射してしまうこともあります。
電波障害が起きると、テレビに十分な電波が届かず映像にノイズが入ったり、画面にエラーコードが出てきてとってもストレスなんですよね。
このような電波障害を解消するには、専門家に調査を依頼するのが1番です!
相談窓口はあなたの状況によって違いますので、このあとくわしくご紹介しますね。
この記事でお伝えする内容は以下の3つです。
- よくある事例「700MHz電波障害」
- その他の電波障害の対処法
- 電波障害の原因
「その他の電波障害の対処法」では、とくに迷う方の多い「どこに相談したらいいのかわからない!」というお悩みを解決するため、窓口を選ぶためのフローチャートをご用意しました。
電波障害をスムーズに解消できること間違いなしですので、ぜひ試してみてくださいね!
それでは行ってみましょう。
※「そもそも電波障害ってなに?」という方は、先に下のトピックを読んでみてください。
▶今すぐ該当トピックを読む!(この記事の下に移動します)
最近増えている「700MHz電波障害」が原因かも
最近増えているのが、「700MHz電波障害」と呼ばれる電波障害です。
これは近年、スマートフォンの利用者が増えたことで発生するようになりました。
どういうことかというと、2011年にアナログ放送から地上デジタル放送への完全移行を終え、それまで使われていた周波数帯に空きができました。
その枠を、近ごろ利用者が急増している携帯電話の周波数帯として利用できるよう、総務省と携帯キャリア数社が再編することになりました。
ところで、多くの一軒家やマンションには、アンテナが受信したテレビ信号を増幅する「ブースター」という装置が設置されていることはご存知でしょうか。
携帯電話基地局の近くにある建物では、このブースターが地上デジタル放送の電波とスマートフォンの電波に干渉を受け、放送を正常に視聴できなくなってしまうんです。
この携帯電話の周波数帯がちょうど700MHz帯なので、このような受信障害は「700MHz電波障害」と呼ばれています。
新築に引っ越すときや、アンテナを交換するときには、工事業者にこちらのマークがついた製品に交換してもらうようにしてくださいね!
ブースターの交換は、私たちみんなのアンテナ工事屋さんも承っております。
以下の7時〜22時対応の電話番号から、ぜひお気軽にご相談くださいね!
📞: 0120-769-164
以上、700MHz電波障害についての紹介でした。
しかしテレビの電波障害は、何も700MHz電波障害だけではありません!
冒頭で少しだけご紹介しましたが、ほかにもさまざまな原因があるんです…。
ここからは電波障害の対処法を、あなたの状況別に見ていきましょう。
電波障害の対処法
「テレビ映りが悪い・・・これって電波障害かな?」と思ったら、下の2つの流れで対処しましょう。
2つの手順について、くわしく紹介しますね。
まずは「近所の人にテレビ映りを確認する」から。
手順1:近所の人にテレビ映りを確認する
まず最初に、近所の人にテレビ映りを確認してみてください。
なぜ確認するのかというと、本当に地域の電波障なのか、自分の家でだけ起こっている現象なのかを突き止める必要があるからです。
近所の人に質問する時は、以下のような内容を聞いておくと良いですね。
「テレビ映りにおかしなところはありませんか?具体的に教えてください。」
「いつごろから電波障害が出ていますか?」
「同じ時期にビルなどが建たなかったですか?」
「ほかのお宅でも同じような症状があると聞いたことはありませんか?」
ここで質問した内容は、メモをとっておくようにしましょう。
のちのち電波障害の調査を依頼するとき、これらの情報が役に立ちます。
近所の家でもテレビ映りが悪くなっていたり、映らないチャンネルがあるようなら、電波障害の可能性が高いです。
適越な窓口に相談し、電波障害を調査してもらいましょう!
手順2:電波障害の各相談窓口に調査を依頼する
電波障害の相談窓口は、あなたが住んでいる家やテレビの視聴方法によって変わります。
問い合わせ先のフローチャートをご用意しましたので、ぜひやってみてください。
いかがでしたか?
6つの結果それぞれの問い合わせ先をお伝えしますので、下のリンクをタップしてください!
- 自治体の建物指導担当課に調査を依頼する
- NHKや総合通信局に調査を依頼する
- 保守管理会社もしくは施設管理者に調査を依頼する
- アンテナ工事業者に調査を依頼する
- 加入しているケーブルテレビ会社に調査を依頼する
- 加入している光回線の会社に調査を依頼する
1. 自治体の建物指導担当課に調査を依頼する
- 「〇〇市 建築指導担当課」などで検索し、該当ホームページの問い合わせ窓口に連絡してください。
2. NHKや総合通信局に調査を依頼する
(1)NHKの相談窓口 :NHK 受信相談係 ナビダイヤル
- TEL:0570-00-3434
上記がつながらない時は、下記の番号(有料)に問い合わせましょう。
- 東日本:北海道、東北、関東・甲信越、東海・北陸
TEL:050-3786-5005 - 西日本:関西、中国、四国、九州
TEL:050-3786-5006
(2)総合通信局の相談窓口
- 地上デジタル放送の番組が映らないときは、各総合通信局の窓口か、最寄りの電気店に相談しましょう。
全国の総合通信局の連絡先は以下のページから見ることができます。
各総合通信局等の連絡先│総務省
3. 保守管理会社もしくは施設管理者に調査を依頼する
- 賃貸契約書に記載されている保守管理会社の問い合わせ窓口に連絡してください。
- もしも共同アンテナを利用している場合は、施設管理会社に相談してください。
4. アンテナ工事業者に調査を依頼する
- みんなのアンテナ工事屋さんの7時〜22時まで対応電話窓口をご利用ください。
TEL:0120-769-164
5. 加入しているケーブルテレビ会社に調査を依頼する
- 「〇〇市 ケーブルテレビ」などで検索し、該当ホームページの問い合わせ窓口に連絡してください。
6. 加入している光回線の会社に調査を依頼する
加入している光回線テレビサービスの名称で検索し、サポートページから連絡してください。
(1)フレッツ・テレビの相談窓口はこちら(別窓で開きます)
(2)ひかりTVの相談窓口はこちら(別窓で開きます)
以上、電波障害が起きたときの対処法でした。
適切な窓口に相談しなければ、たらい回しにされて時間をムダにしたり、余計な調査費用を取られる可能性もあります。
スムーズにテレビ映りを改善するためにも、ぜひ上記の手順を参考にしてくださいね!
ここまでお読みになって、以下のような疑問を持つ方もいると思います。
「そもそも、電波障害はなぜ起こるの?」
「電波障害って、どんな種類があるの?」
そこで、次のトピックでは、よくある電波障害とその原因をご紹介したいと思います。
そもそも電波障害ってなに?症状と原因を解説
テレビの電波障害とは、障害物や天候によって映像がみだれる現象のこと。
テレビ映りが悪くなって、自分の家だけでなく近所でも同じようにテレビ映りが悪くなっているようなら、電波障害が起きている可能性が高いです。
といっても、2011年の地上デジタル放送への移行とともに電波状況がかなり改善され、アナログ放送時代のような電波障害はかなり起こりづらくなりました。
しかし、デジタル放送時代の電波障害は画像にはっきり現れるため、その被害はアナログ放送よりも深刻なんです。
地上デジタル放送の電波障害によるテレビ画面のエラーには、「ブロックノイズ」「ブラックアウト」「フリーズ」の3種類があります。
名称 | ブロックノイズ | フリーズ | ブラックアウト |
---|---|---|---|
画面 |
このような現象がなぜ起こるかというと、テレビに供給される電波や信号が弱かったり、テレビ以外の強い電波を間違えて受信してしまうからです。
ここからは、デジタル放送時代の電波障害が起こった時の流れを、3つのケース別に見ていきましょう。
- 電波障害(1)大きな建物が建設されて電波が届かない
- 電波障害(2)近くで強い電波が出ている
- 電波障害(3)台風などの悪天候
電波障害(1)大きな建物が建設されて電波が届かない
まず最初に、大きな建物が電波を遮ることで、電波障害が起きてしまうケースについて。
「近くで大掛かりな工事が始まってから、テレビ映りが悪くなった」
「最寄りの電波塔の方角に、工事のクレーン車が見える」
このような時は、建物の工事が電波障害にかかわってる可能性が高いです。
建物による電波障害には、以下の2つの種類があります。
電波が建物に反射することを「反射障害」、電波が建物に遮られることを「遮蔽障害(しゃへいしょうがい)」といいます。
反射障害のほうはどちらかというとアナログ放送時代によく起きていた電波障害で、デジタル放送ではかなり数が減りました。
しかし、遮蔽障害のほうは今も相変わらず被害が出ていますし、まれに飛行機やクレーン車が反射障害を起こすこともあります。
電波障害が起こるのは、何も高層ビルの工事だけではありません。
5階程度の建物でも発生することがあります。
建物による電波障害が起きたときは、「原因者負担の原則(民法709条)」に基づき、工事をする建築主側が対策するのがセオリーです。
まず、住んでいる地域の自治体に相談したあと、電波障害の被害を受けている管理組合と建築主側で電波障害の改善方法や費用負担について話し合い、電波障害対策設備に関する取り決めを交わします。
この対策設備の中には、共同アンテナやケーブルだけでなく、アンテナが受信した電波を増幅するブースターや、電波を2つに分ける分配器なども含みます。
参考:都市受信障害対策施設の地上デジタル放送対応に係る考え方(概要)│総務省
協議の結果、以下のような電波障害対策を行うことが多いです。
- 共同アンテナを建てる
- ケーブルテレビの線を引く
それぞれくわしく見てみましょう。
対策1:共同アンテナを建てる
こちらは、建設された建物の屋上に共同アンテナを立て、そこから電波障害被害の出ている家までアンテナケーブルを引くというものです。
最初の工事費は建築主側と折半し、アンテナの管理や修繕にかかる費用は各家庭で負担します。
もし電波障害が再発したときは、建築主側に相談する形になります。
対策2:ケーブルテレビの線を引く
こちらの対策は、近くにケーブルテレビ線がある場合に限ります。
このような地域では、既にあるケーブル線から、電波障害のある各住宅にテレビ線を配線して、有線でテレビを視聴することができます。
このような時は、建設側が初期費用を負担し、その後の電波障害への対応はケーブルテレビ局になります。
ちなみに、ケーブルテレビの専門チャンネル放送を視聴したい方は、別途契約が必要ですので注意してください。
自然の豊かな地域では、近隣の木が電波の進行方向上にあり、電波障害を起こすこともあります。
自分の家の敷地内に原因となる木がある場合は、伐採するという選択肢もあります。
それが難しい場合は、既存の設備を見直してみましょう。
アンテナが設置されているお宅では、アンテナの高さを変えたり、アンテナをより強い電波を受信できるものに交換してみましょう。
ケーブルテレビ・光回線に加入している方は、コールセンターに問い合わせたり、プランを見直すことをオススメします。
続いて、近くで強い電波が出ているケースについて。
電波障害(2)近くで強い電波が出ている
続いては、家の近くで強い電波が出ていて、電波障害に繋がるケース。
「テレビやラジオに、不自然な音声が入る」
「毎日、不規則な時間帯にノイズが入ったり、エラーコードが出る」
このように、割り当てられたチャンネル以外の電波を受信してしまうことを「混信」といいます。
混信の原因となる電波の発生源には、以下のような種類があります。
- アマチュア無線
- 飛行機、ヘリコプター、新幹線、タクシー、トラックなど乗り物
- 照明機器や鉄塔
- 携帯電話
アマチュア無線とその他の強い電波で対策内容が違いますので、それぞれ詳しく見てみましょう。
対策1:NHKや総合通信局に調査を依頼する
まず、近所の家でアマチュア無線を行っていて、無線電波がテレビに干渉している場合。
このような時は、NHKや住んでいる地域の総合通信局に調査を依頼してみてください。
局員の方がアマチュア無線の発信元に掛け合い、電波障害を解消するために交渉してくれます。
対策2:アンテナ工事業者かケーブルテレビ会社に調査を依頼する
続いて、飛行機などの乗り物による無線電波や、電波塔、携帯電話から影響を受けている場合。
通常、このようなケースの電波障害は、一時的な現象として終わることがほとんどです。
しかし、飛行機の航路に設定されているなど、慢性的に電波障害が発生している場合は被害が深刻になります。
基本的には総合通信局に調査を依頼して対策を仰ぐことになりますが、隣接県の放送を受信している場合は、放送区域外と言われて対処してもらえないケースもあります。
そんな時はプロのアンテナ工事業者か、加入しているケーブルテレビ会社に直接調査を依頼しましょう。
家にアンテナが設置されている場合は、アンテナの向きを変えたり、今よりも強いアンテナや周辺機器に交換することで、テレビの電波だけを拾うように調整することができます。
これは関東に住んでいる方に向けたお話になります。
2012年に電波塔が東京タワーからスカイツリーに移行したことで、従来よりも電波状況がよくなりましたよね。
しかし、逆に電波を強く受信しすぎてしまい、電波障害を起こしてしまうケースもあるんです。
このような場合も、受信する電波を増幅する役割を持つ「ブースター」を調整することで改善するケースがあります。
ブースターについては別の記事で詳しく紹介していますので、そちらもあわせてどうぞ!
関東圏にお住まいで電波障害に悩んでいる方は、電波が強すぎる可能性も疑ってみてくださいね。
電波障害(3)台風などの悪天候
最後に、台風などの悪天候で電波障害を起こしてしまっているケースについて紹介します。
「大型の台風のあと、映りが悪くなった」
「雨の日はテレビにノイズが入る」
このような場合は、天候の影響で電波障害が起きている可能性があります。
夏から秋にかけて、台風の影響を受けやすい地域では要注意です。
特に衛星放送で使われる周波数帯では、台風や大雨の影響で電波を受信できなくなることがあります。
プロのアンテナ工事業者にアンテナの位置や強度を改善してもらうか、加入しているケーブルテレビ会社に調査を依頼するのが良さそうです。
屋外に電波受信設備がある場合は、落雷や強風の影響で故障したり、断線している可能性もあるので、あわせて確認してもらうようにしてください。
天候の影響などで放送局の停電などでチャンネルが放送休止している時は、テレビ画面に「E203 現在、このチャンネルは放送を休止しています」というエラーコードが表示されます。
少し待ってみて、どうしても改善されなければ、
- 加入しているケーブルテレビ会社に調査を依頼する
- 使っているテレビメーカーのサポートに問い合わせる
- 番組の公式ホームページに書かれている問い合わせ窓口に相談する
上記のいずれかを実行してみてください。
もしかして、電波障害じゃないかも?他の可能性を紹介!
「上で紹介された原因のどれに当てはまるのか分からない」
「窓口に相談したけれど、調査してくれなかった」
「そもそも、本当に電波障害が起きている の?」
記事を読んで、こんな風に思った方もいるかもしれませんね。
そんな時は、テレビ映りが悪くなった原因が電波障害ではない可能性も疑ってみましょう。
実は、テレビにノイズが出たり、エラーコードが出る原因は電波障害以外にもたくさんあるんです。
- ケーブルの接続が緩んでいる
- プラグが折れている、曲がっている
- 機器が故障している
- B-CASカードの抜け
- 配線ミス
アンテナを利用しているお宅では、以下の2点も調べてみてください。
- アンテナ本体が劣化している
- アンテナの向きがずれている
特に、ケーブルの再配線や周辺機器を新しいものに交換することで映りがよくなるケースが多いので、自力でできそうな方は試してみてください。
しかし、
「配線を触るのって、なんだか大変そう」
「アンテナが高い位置にあって、確認できない」
少しでもこんな風に思ったら、無理は禁物です。
下手に個人で解決しようとせず、私たちプロの業者にご相談くださいね。
速やかにテレビの電波状況を測定し、不具合の原因をピタリと突き止めます。
特に、高所作業は落下事故の危険があり、大変危険です。
命綱なしで屋根に上ったり、身を乗り出して壁のケーブルを調整することは絶対にやめてくださいね。
「まずは電話・メールで相談してみたい」という方は、こちらからどうぞ!
☎:0120-769-164(7時〜22時365日対応)
この記事のまとめ!電波障害は順を追って行動しよう
いかがでしたでしょうか。
今回は、テレビの電波障害についてご紹介させていただきました。
緊急性の高い順にまとめていますので、上のトピックに書かれていることからぜひ試してみてください。
流れとしては、以下の順番でしたね。
- まずは近所の人にテレビ映りを確認する
- 電波障害の各相談窓口に調査を依頼する
- 電波障害以外の原因も疑ってみる
「とにかく、一刻も早くテレビ映りを改善したい!」
「どういう手順で調査してもらえるのか、直接話を聞きたい!」
このような場合は、ぜひ私たちに直接お問い合わせください!
無料の電話相談を下記の番号から受け付けています。
みんなのアンテナ工事屋さんは、あなたのテレビにまつわるトラブルが一刻も早く解決することを祈っています!